NCに乗ってみた
本日はリアルネタ、しかも車ネタである。
野暮用でディーラーに行ったので、ついでに昨年フルモデルチェンジされたマツダロードスター、いわゆるNC型に試乗してきた。
NCは展示車なら何度も見ているが、試乗するのは今更ながら初めてだったりする。
旧モデルとなった通称NB2のホットグレード、RS-IIを所有している身としては、当然ながら気になっていたクルマである。
では、我が相棒との比較という形で、個人的試乗インプレッションをつらつらと。
まず、旧型からの気になる変更点について。
デザインは大幅に変わり、これはこれで好みが分かれそう。
少しNAを意識しすぎたのではないだろうか?
ディテールにはこれまでで最もこだわっていると言える。特にインテリアの質感やオープンスポーツとしての使い勝手には細かな改良が施されており、値段相応の高級感を得たため、より幅広い客層に所有する満足感を与えてくれるだろう。
もっとも、それはNBまでと比較してのことであって、他車種と比較すればそう高級な感じではない。
内装の樹脂パネルの意匠や分割の仕方はシンプルで、そのあたりの割り切りっぷりはロードスターらしいと言えるかも。
改良点についていくつか例を挙げれば、まずは幌(ソフトトップ)の左右の端に追加された小さな「耳」。これがあるだけで、ドアを開けている時に雨水が室内に落ちてくるのを大幅に防いでくれる。
幌のたたみ方も変更され、片手での開閉がかなり楽になった。オープン時にも室内側が露出せず、見た目もすっきり。
内装の質感が良くなり、ドリンクホルダー等の使い勝手もそれなりに良くなっている。
(センターのドリンクホルダーが、運転中に飲み物を置けないのは変わりないが)
各所にアクセントのあるデザインではあるが、派手すぎないのでドライバーの気が散る心配はない。
ドアやトランクリッドを開閉する際の感触はかなりしっかりして、ここは全くの別物。
まぁ元々「走ればとにかく楽しい」というクルマだったわけだが、見た目の高級感もないと(特に海外市場や家族のいる顧客にとっては)なかなか手を出しにくい側面があったのも事実だ。
寸法はわずかに大きくなったが、重量はほとんど変わらない。
エンジンは1600or1800ccから2000ccになったが、少なくとも国内では1800でも十分だったと思う。北米市場で売れるためには必要だったと思うけど。
今回の試乗車のグレードはRS。我がRS-IIと同じく6速MTだが、アイシン製だったものがマツダがNCのために自社開発したものへと変更された。
「トランスミッションが温まるまではギヤの入りがしぶい」という声も聞かれるが、今回はすでに温まった状態での試乗だった。シフトレバーは相変わらずのほどよいショートストロークで、旧型よりもカッチリとしているがRX-8ほど硬すぎない感触には好感が持てる。
なお、リバースの位置が右下から左上へと変更された。
これにより、慣れない人は駐車時の切り返しの際などに、ローギアに入れるつもりがリバースに入れてしまったりすることがあるらしい。まぁこれは慣れの問題だ。
旧型を知っている人が乗り込んでまず気付くと思われるのが、シートの座面が低くなったこと。旧型の標準シートは、座面が高すぎるわけではないがクッションが少々厚すぎるのだ。NCのシートはほどよく硬めで、ホールド感も適度。乗り込んでシートの前後位置を調整すれば、自然とドライバーの姿勢が落ち着く。
さてさて、新しくなった6MTの感触を確認してから試乗車で公道に出た。
ペダル類の軽さはほとんど変わらない。ブレーキの効き始めは、もう少しマイルドな方が扱いやすい。ブレーキが一皮むければ変わるのかもしれないが。
オープンで走ってみると、エンジンの音が旧型と比べてあまり聞こえない。ロードノイズも含め、とにかく静かになっている。
シフトチェンジの際、普段はタコメーターを見ずにエンジン音で判断して回転数を合わせているのだが、試乗中ずっと合わせにくさを感じていた。これもまた「高級感」の一つといえばそうなのだが。
MTはまだギアが馴染みきってないはずだが、正しい位置にシフトレバーを押し込めば、引っかかり感もなくスムーズに入る。シフトレバーの位置そのものも微妙に変更されていて、なかなか操作しやすいところに配置されている。
短時間の街乗りのみだったが、走りに関しては旧型より全体的に余裕が感じられる。四輪の接地感も然り。
とはいえ、エンジンの音を含め、クルマから伝わる情報量が減った気がするのも事実。
コーナリングの最中も、クルマとの一体感はもうちょっと欲しいなぁと思ってしまったのだが、それは贅沢な望みなのだろうか?
運転して楽しい車であることに変わりはないと思う。その意味で、やはりこれはロードスターだし、とにもかくにも良いクルマと言っていい出来なのだが、クルマとのコミュニケーションを楽しむという点においてはNBの方が優れているように感じられた。
近隣にある他のディーラーには、5MTの標準グレードが置いてあったりする。
こちらも試乗してみたくなった。
いずれ電動ハードトップも発売されるので、そっちも実物を触ってみたいし、なんだかんだでNCは、旧モデルのオーナーにとって気になる存在なのは間違いないのであった。
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