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2007/08/15

Mu-Len

今回は車ネタに絞った。

 

 

 

わしが・・・というかオーナーの多くが、ノーマル仕様のロードスターに対して最大の不満を抱くのは、おそらくシートである。

MAZDAもそれなりにがんばっていて、ノーマルシートはフロアに接触しない範囲でかなり低めにマウントされている。
とはいえ色んな意味で万人向けな形状なので、多くの人にとってはゆるい。
つまりホールドが甘い。

モデルチェンジを重ねるにつれて改良されてはいるものの、人馬一体感を薄めてしまう。

 

だがロードスターのコックピットはタイトである。
外寸が比較的小さめなフルバケットシートでも、ショルダーサポートなんかが内装に当たってしまうものが多い。当たらなくてもノーマルより目線が高くなってしまったりするし。
エスケレートやミューレン、コーンズ、イーストベアなど、ロードスターのために設計されたシートが存在するのは伊達ではない。

まぁ現行型であるNCは、中が広くなったので入るシートが増えたらしいが。

 

そんなわけで、わしもまたシートに不満を抱き続けてきた。
我がNB2ロードスターのノーマルシートは、それまでのモノよりはホールドが良いと評価されているが、それでもゆるめ。

わし的には、特に腰がゆるい。
よってコーナリングで体がズレる。
シートが充分に体を抑えてくれないため、減速の最中にドライバーがシートから浮き気味にもなる。

 

このあたりの不満はノーマルシートを改造してホールド性を上げるか、シートを交換することで解決するものだが、前述のようにロードスターにおけるシート選択は難しい。
日常の足として乗っているので、収まりがいいからとフルバケにすると乗り降りが面倒になり、慣れるまでは大変だし。
本やネットで情報を集めまくっても、なかなか結論は出ない。

ロードスターにちゃんと入るセミバケというと、MAZDASPEEDのが各種あるわけだが、レカロSR3っぽい外観でお買い得感もあるスポーツシートタイプFは、現在販売停止してるらしい。
なお、本家SR3は太腿のサポートは良いのだが、腰はゆるめなのでいまひとつという感じ。SR6の方がホールドは良いらしいけど、内装に若干干渉するらしい。残念。

 

 

身体と接触して車の挙動を伝えてくれる大事なモノだけに、シート選びではやはり実物に座ってみることが重要だ。
特にフルバケはリクライニングができないから、シートバックの傾きが合わないといった問題だけでなく、何より身体にフィットするかどうかを知っておきたい。ゆるい場合はともかく、窮屈だったら調整が面倒だ。

 

 

 

・・・むむ、前置きが長くなってしまった。

いい加減に本題に入ろう。

 

 

シートに試座できるうえ、先日より在庫処分セールをしてるという店があったので、自宅から距離はあるが猛暑をおして行ってきた。

 

シート担当らしきスタッフと話し込む。

そのうちに、以前座って気に入ったM's Tuneのシート(その実体はミューレンのTypeRS モデルM1である)の話をすると、

 

 

    「ミューレンありますよ?」

 

 

と言われた。

 

 

ミューレンのシートは生産数がさほど多くなさそうだし、正直ロードスター乗りを除けば知名度が低い。

M's Tuneへの採用で露出は増えたが、まだまだミューレンは「知られざる名品」扱いされている。

一脚10万円を超えることもあって、これを載せてるロドスタは少ないみたいだし、他の車種はもっと少ない。

なのでまさか在庫があるとは思ってもいなかった。

 

 

スタッフ氏についていくと、確かにミューレンの3D-NETシート、タイプSNが一脚。

正確にはARCが発売したものだが、ARCのロゴは頭部カバーの背中側に一ヶ所あるのみ。首が当たる部分にはしっかりと「Mu-Len」の文字が。

サポート部の張り出しが小さく、乗り降りのしやすさは全く問題なさそう。

3D-NETシートとしては初代だったような?

カラーリングは赤・黒のツートンで、背面に加えて3D-NETな部分が黒。タイプSNでも比較的初期のもの。
(現在入手可能なタイプSNは、たいていドライバーと接触する部分が一色に統一されているはず。)

このデザインの頃はロードスター専用として作ってたらしい。
ノーマルのシートレールで装着できるみたいだし。

 

定価だと11万くらいするのだが・・・・・・未使用品で4.5万。
見たところ大した傷みはない。

赤&黒な内装の我がロドスタと、色も合っている。

 

 

定価はともかく、ロドスタに入って座り心地も良いセミバケでこの値段というのは、かなりお買い得である。

後述するように、3D-NETなシートは感触が独特。
M's Tuneのはいい感じだったけど走った時の感触は未確認だし、モデルが違うから全面的に参考にはできん。

さんざん悩んだのだが、わざわざ暑い中で高速を飛ばして見に来た時にこれがあったのは、やはりそういうことなんだろう。

 

・・・ということで買いました。

 

助手席に押し込んでお持ち帰りでした。

左のサイドミラーがなんとか見えるって感じで、警官に見られたら注意されてたかも。

 

覆面パトがいたんだけど、他のを捕まえてたので助かった。

 

 

 

 

シート表皮。黒い部分が3D-NET。
ほどほどの滑り止め効果があるが、そういう素材を貼り付けてるわけではなく、その下に透けてるメッシュ素材も含め、まとめて織り上げられた一体の素材である。

 

家に着いて、さっそく装着。
必要な工具は揃ってる。

 

まずはノーマルシートを撤去。
ボディにレールを留めるボルトはかなりきつく締まってるものだが、思ったほど固くなかった。

続いてノーマルシートを寝かせてレールを外し、タイプSNに装着。
ついでに両方の重量をチェックしたけど、同等かミューレンの方が1kg程度軽いかな?って感じだった。

 

 

んでもっていよいよ車にのっける。

 

取り付けは問題なし。
さすがにシートキャッチの位置も自然で、見た目のおさまりもいい。
レッグサポートが低くなった分、ノーマルよりずっと低くなったように見える。
赤い部分の素材が違う(純正はバックスキン調、SNはメッシュ風ファブリック)ので、色合いは若干違って見える。
ちなみにヘッドレストが出っ張ってるように見えるが、これはカバーのたるみ。
ここだけ取り外して洗うことも可能。
純正シートよりもヘッドレストが若干起き気味のように思えるが、カバーが後頭部に触れやすいうえ背中がフィットするのででそう感じるだけで、実際はほとんど変わらないのかもしれない。

 

干渉の具合はというと、シートを一番前の方にスライドさせると本体がセンタートンネルのカーペットにこすれる。
逆に一番後ろにスライドすると、リクライニング用ダイヤルがシートベルトのフロア側固定ボルトとわずかにこすれる。
まぁこっちはワッシャを1枚抜けばOKそうだけど。

ショルダー部分はギリギリOKだった。
脇腹部分のサポートがドア側のアームレストと軽く当たるんだけど、フレームにそこそこ柔軟性があるのか、内装パネルが凹んだりしない。ここは特に対策しなくてもよさそう。
ロードスターへの装着を考慮済みでありながら当たるのは、NB型になって張り出しが強くなった部分だからかも。

他の箇所もドアの内張りとの隙間が数ミリという感じなので、ドアを閉めた状態でシートベルトを引っ張り出すのは少々手間かな。

あと、リクライニング操作はドアを閉めてるとできない(手が入らない)。
開けてても、ダイヤルがほとんどシートとサイドシルの間に埋まってる状態なので操作しやすいとは言いがたいが。

とはいえこの程度は許容範囲か。

 

 

そして座る。

ストンと身体をあずけると、ウレタンシートのような反発はなく、そのままシートにおさまる。
これはM's Tuneのと同様で、3D-NETシートならではの不思議な感触。
フレーム形状がシンプルな分、タイプSNの方が柔らかいかもしれん。
身体を固定するために押しつけてくるような部分がないので、圧迫感など皆無。
レッグサポートも非常に小さいし。
それでいて背中全体にシートがフィットする。

走ってみると、コーナリング中の感触がまた独特。
座った位置で身体を固定するのではなく、シート全体でドライバーを包んだまま、フレームに肩や脇腹が当たるあたりまで少々スライドする。といっても身体がシート上を滑ってるんじゃなくて、シート素材そのものがそういう変形をしてる。
フィット感は確実に改善して、クルマとの一体感も増したのに、不快な振動は程よく吸収している。

普通のシートと違い、これの背中側には表皮であるファブリックがあるだけで、3D-NETとの間の空間は基本的に空洞だったりする。
そのため、オープンで走ると車内に巻き込んだ風の一部がシートを通り抜け、背中の熱気を抜いてしまう。

座面を裏側から見るとこんな感じ。
3D-NETがむき出しである。

 

・・・うーむ、つくづく面白い。

 

 

それと、このシートだと視点がノーマルより3cm前後下がるようだ。
メーターの視認性が良くなったし、前方の視界が上へ広がった。

これまでは、身体がズレると相対的にペダルの位置がズレるので、正確なペダル操作のために余計に神経を使っていた。
それが不要になったのが非常に良い。
厳密にはこのシートも横Gで背中が左右に動くのだが、ペダル操作への影響は小さいようだ。前後方向のズレはなくなった。

 

ただ、ドライビングポジションが変わったのは事実。
ペダルやシフトレバーの位置が変わった印象。
慣れれば問題ないけどね。

 

「慣れ」に加えて、このシートでの最適なポジションが見つかるまで、しばらく時間がかかるかも。

それらが済んだら、もうノーマルシートには戻れそうにないな・・・。

 

あまりの暑さで、シート交換が済んだとたんに脱水症状気味になってしまったが、行ってよかった。

 

 

ついでに現状で気になってる点を。

ノーマルのレールだとシートスライドのレバーがほとんど飛び出さず、操作するとシートに軽く食い込む。
シートの柔軟性が高いので、操作に支障はないけど。

それと、できれば座面はもうちょっと前上がりがいいと思う。
そうすると足のフィット感が増すし、前にスライドした時の干渉も緩和するだろう。
そのうちレールも換えようかのぅ。

 

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