新型アクセラスポーツ試乗
タイトルのとおり、乗ってきました。
(2009.6.21加筆)
試乗したのはアクセラスポーツの2L、言うまでもなくi-stop搭載モデル。
あいにく・・・というかメーカーにとってはめでたいことなのだが、店が混み合っていてあまり細かくチェックできなかったので、さほど細部にまで言及できませぬ。
うっかりグレードを確認し忘れたけれど、装備からするとおそらく20S。
まずはシート。
やはりしっかりと手を入れてきたが、味付けはアテンザとは方向性が違っていた。
座面の沈み込みは控え目で、腰のクッションもやや硬め。
少しレカロ的な方向性。
その理由らしきものには、後に気付くことになった。
追記:
硬めと言っても、ウレタン自体は柔らかい。中は柔らかいが外は張りがある・・・といった感じだろうか?
体重による沈み込みはあり、それなりに体重がある人の方が柔らかく感じるのかも。
また、リアシートはより単純にソフトな感触で、同乗者の快適性を配慮したとみられる。
リアシートの座面は前後に長くなったと思う。
なお、表皮のすべりにくさが1.5Lモデルより高いのは、BK型同様。
座面の前方が延長され、先端のクッションはソフトになっていて、ペダル操作の邪魔にならないしフィット感がある。
座面全体で身体を支えようという狙いだろう。
横方向のサポートはというと、やはり万人向けの寸法なので腰がゆるめだったりするのだが、輪郭部分はステッチに沿うように硬めのクッションになっている一方で、中央部のクッションと接するあたりはソフトになっている。
一定以上の体格の方に対しては、ここの柔らかさでサポート性の幅を持たせようとしたのかも。
メーターフードが小型化されたためか、メーターはBK型より低くなったように感じられるが、文字盤の高さはほとんど変わってないと思われる。
ダッシュボードは垂直に近い部分がほとんど無く、さらに左右へ絞り込まれているので、前席は広く感じる。
ドアミラーの操作パネルはBKより前方に移動した。
ダッシュボードのデザイン変更のおかげで、ステアリングとドアの間が広く感じる。
フロントのドアウィンドウは前方に向かって下へ傾斜していて、BKより大型化されたであろうドアミラーの上下にも視界が残る。
このあたりはDEデミオと共通するものがある。
皮巻ステアリングの表皮は、やはりBKよりきめが細かい、凹凸の少ないものに。
馴染んでくると、こちらの方が良い感触になる。
ウィンカーやワイパーのレバーは、他車種同様ストロークが小さめでクリック感のあるタイプに。
まぁ、ステアリングまわりは基本的にアテンザあたりと共用パーツになっていそうなので、当然なのだが。
追記:
ステアリングは取り付け位置をBKより高めに設定したとのこと。
これにより、ステアリングの上下調整の支点も高くなったようで、下げた際にステアリング自体が足に近づきすぎたりしにくくなったと思う。
位置が少し高めになり、ドライバー側に寄ったシフトノブ。
確かに腕の移動量が減り、視野の端にシフトノブが入りやすくなって操作性向上が期待できる。
一方で、おそらく位置が変わっていないパーキングブレーキのレバーは、少し後ろすぎるかなぁと感じた。
もっとも、FF車で走行中にサイドブレーキを引く人は少数派なので、邪魔にならないからいいと言うべきか。
シートを一番低くして前方の見切りを確認すると、さすがに左フロント(ヘッドライトの出っ張り)までは見えなかった。
見切りのよさを求めるなら、高めの着座位置にすべきか。
フロントガラスの傾斜がゆるやかになっているようで、かつルーフの前半分もBKより前下がりになっている。
上半身が立ち気味だと特に、前方の視界がけっこう広くなったと感じる。
Aピラーによる死角も少なくなったかもしれない。
ミラーによる後方視界については、後席ヘッドレストが格納状態であまり突き出なくなったため、リアウィンドウのサイズがそのまま後方視界となった。
追記:
エアコンのコントロールについて、若干の変更があった。
前後ガラスのデフォッガが独立したスイッチによる選択式となり、エアコンの風向選択とは別にON/OFFを選べるようになっている。
シフトノブの前方には、小型の収納スペースとシガーソケットがあるが、そのフタ(押してロック解除)の操作感がかっちりしていたり、センターコンソールのカップホルダーのフタ(ここはBKとそっくり)の動きが軽くなっていたり、細かなところが変わっている。
インテリアのその他の部分については、素の状態だとけっこう地味かも。
ダッシュパネルとその周囲はブラックを基調にシルバーのアクセントというカラーリングだが、ドアパネルのその他の部分は、BOSEオーディオを装着しない限りはブラックで統一されており、直線的なラインのない形状と表面処理の違いを除けば、かなりシンプルである。
ドア内張りのデコレーションパネル等が、別途オプション設定されるのかも。
なお、後席のヘッドレストの突き出しが抑えられたことで、後席を倒してラゲッジスペースにする際にも、ヘッドレストが前席と干渉することがほぼなくなっている。
と、ここまで素早く確認し、いよいよ試乗開始である。
i-stopはステアリング右側のパネルにあるスイッチでOFFにできるが、今回は終始ONのまま試乗している。
アテンザ同様、エンジンスイッチはボタン式となった。
まずはDレンジで。
コースはわりとよく知ってるところで、路面の凹凸への対応についてもつかみやすい。
まず気付いたのが、アクセルの味付けの変化。
電子スロットルの制御がソフトになり、BKより全体的にリニアな反応。
踏んでからクルマが前に出るまでのタイムラグが小さくなり、良い感じ。
ブレーキも踏み始めの効きすぎ感が少なく、好印象。
4輪からのインフォメーションがよく分かるが、不快じゃないように制御されている。
私の20S(BK)とはタイヤもホイールも違うとはいえ、やはり良くなっている。
BK型の素の状態と比べると、段差を越えた時の無用なボディのよじれといった感覚は少ない。
BKも純正ダンパーがなかなか良いのだが、BL型はよりしなやか、かつ十分な情報を返す。
これは足回りの改良のみによる変化ではない。
ボディ剛性の見直しと、やや硬めの感触にしたシートが、少なからず寄与しているのだろう。
総じて乗り心地はフラット。
嫌な突き上げも抑えられ、快適さは十分。
さて、2Lエンジン搭載モデルの売りである、i-stopと名付けられたアイドルストップ機構はどうだろう。
なお、i-stop搭載グレードでは、エンジン停止中に補機類を作動させつつ、それにより生ずるバッテリーへの負担を肩代わりするため、サブバッテリが搭載される。
追記:
いまどきの車はバッテリーを酷使しがちなので、走行中にオルタネータで発生する余剰電力による充電についても、より効果的に行ってバッテリーをあがりにくくする工夫が施されているとのこと。
ちなみにi-stopは直噴エンジンの機構を生かし、暖まった燃焼室に燃料を噴射することで始動するが、その際セルモーターで軽くアシストする。
それでも従来のセルモータ主体のアイドリングストップより電力消費(=バッテリーへの負担)が小さく、かつ再始動が早いというのがi-stopの特色となっている。
サブバッテリの位置はメインのバッテリ位置と同じで、バルクヘッドの直前・助手席側。
ここに2個のバッテリーが置かれている。
フロントオーバーハングに置かないので、バッテリ追加によるハンドリングへの影響は小さいと思われる。
また、サイズからすると小さめの汎用カーバッテリーなので、交換が必要になっても入手しやすく割高にもならないので安心。
Dレンジではメーター内に「i-stop」との表示が点灯する。
エンジンを止めていいかどうかは様々な要素から判断するのだが、作動する状況では、速度がゼロになる前にエンジンが止まったりもする。
その一方で、まだ油温が上がっていない等でエンジンを止めるのが適切でない状況では、i-stopが作動しないようになっているようだ。
再始動の際は、ククッとエンジンの振動を感じたら、既に始動は終わっているという感じ。
普通のAT車でブレーキペダルから足を離し、トルコンの作用により車体が前進するまでのタイムラグと大差ない。
実際、少しすれば慣れてしまう程度のもので、エンジンが止まると明らかに静かになるし、大きなデメリットもなくガソリン消費が減るので良いと思う。
後半はマニュアルモードで。
このBL型でようやくUP側がパドル形状になった、ステアリングシフトで走る。
ちなみにBK型とは異なり、Dレンジではギア位置が表示されないらしい。
シフトショックが少なくなり、マニュアルモードでも乗り心地への影響は特にない。
むしろ、減速時に自動でギアが落ちる際もショックが少ないので、「今何速だっけ?」と思ってしまった。
BKよりもエンジンブレーキが弱めになっているみたいだし。
できれば、シフト位置の表示をメーター最上段に、かつ視認性の高い色で表示してくれると良いのだが。
まぁ、必要ならTRUSTのIntelligent Infometer Touchあたりを2眼メーターの中央に設置して、ギア位置を表示させればいいのだが。
メーターフード中央は、いかにも取り付けにうってつけの高さと形状になっているし。
(ただし、BL型はまだ適合が確認されてないだろうけど)
なお、ステアリング右側には、マルチインフォメーションディスプレイの表示内容や設定を変更するボタン類、左側はオーディオ関連のスイッチが収まるわけだけど、スポークから出っ張るスイッチと出っ張らないスイッチがあり、誤操作しにくいよう工夫されている模様。
前述したように、混んでたため細かいところまでチェックできなかったのが残念だけど、総じて順当にクォリティアップしていると思う。
プラットフォームは継承しているし、エクステリアも特徴を各所に受け継いでいるけれど、適度に直線基調なデザインのBK型、アクセントの効いた複雑な面構成を見せるBL型と、内外とも全体的なデザインテイストは異なる。
とはいえ良くなっている部分が上回るのは確かなので、BKと同等以上の評価が得られる・・・というか国内でもようやく正当な評価を受けるだろうと思う。
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